1. |
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五月雨(さみだれ)の明け
深く青い空を見上げて
寄せる波の音が
眠った記憶を覚ます
独り歩いて
思い詰める夜
飲み込んでいく闇を切り裂き
ああ
雲の隙間から
差し出す光
月のような笑顔を
あの日の情熱を
あの日の悔し涙
全てを抱えて 今
地平線目指して
駆けて翼広げ
空高く昇る
未踏の景色を描いて
いつか君に届けたい
世界の果てまで
残してくれた道しるべを頼りにして
飛んでゆくよ
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2. |
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終末を謳う彼岸花
暗澹の空
窓の外は何時からか溶け出して
擦り切れて逝く夢の中に在る
掌を構え
時を待つ 粛清を
輪廻を待つ世界線
人は皆何か知って
君はどこへ
ああ
表情
アノマレーナ
夢の続き
話させて
純情は綻んで
慈しむ五月雨も希望の狭間に消えて
暁、蟒蛇の灯りともして傍に居てくれた
星が近づくまでの雑踏
気付けなかった君の葛藤
許したはずだったのに貴女は何処までも何時までもずっと側に居て
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3. |
全て不可逆な所為で。 - V∞
04:42
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しとしと、
降る雨が織りなす水面の万華鏡。
一つ一つ、
雫、
一輪の花を咲かして。
微かに甘い香りは空を漂い、
あなたの行く末を示すでしょう。
邂逅の結末を、
映す液晶。
目を合わせ、
手を振った。
目を合わせ、
「離れないで」――。
時計の針は差し、決別の時刻を。
轟く夜行列車が、私を残した。
降り頻る雨に打たれて、
さようならを告げた夜の、
想いは遠くに葬ってしまうでしょう。
行く水の水沫(みなわ)のよう、
遷る人の世。
すれ違い、
足跡が、
すれ違う、
人影は去り。
最終列車が、終点に止まった。
煌く蛍光灯の、
夜を知らぬ街。
降る雨は未だ止まぬ侭、
降りた街に辿り着いて、
燻る想いを蘇らせてしまうのでしょうか。
再会は果たせない様で。
忘れないでいてください。
また会えるでしょう、
滝川のわれる末は。
時計の針は差し、決別の時刻を。
轟く夜行列車が、私を残して。
降り頻る雨に打たれて、
さようならを告げたあの日、
想いを叶えるように仕舞うでしょう。
いつしか雨は止み、虹は円を描いた。
ゆらめく葉の如くは、空蝉の定め。
邂逅は、決別となり、
片隅に朽ちた花は、
何も語りもせずに。
いつかまた逢う日まで。
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4. |
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